大きく考えれば、小さなことへの執着を手放し、幸福を引き寄せる。

あの人のことを、わかったつもりになるとお互い苦しくなる。あの人のことを、もっと知ろうとするとお互いハッピーになる。




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あの人のことを、わかったつもりになるとお互い苦しくなる。あの人のことを、もっと知ろうとするとお互いハッピーになる。

■わかったつもりで、わかってない

今でもなく、自分は自分で他人は他人。親子であろうが夫婦であろうが、自分と他人は違うもの。

小川健次Blog

なのに、お互いの距離が近かったり、付き合いが長かったりすると、その人のことは、何でもわかっているような気になってしまうもの。

確かにね、コミュニケーションの頻度が高かったり、共に過ごす時間が長ければ、知ることも多い。それなりに、その人のことがわかることもあるでしょう。でもね、実際にはあなたが思っているほど、わかっちゃいないもんですよ。

何となくわかったような気がしているだけ。知った気になっているだけで、その人の全部がわかっているかといえば、そうでもないでしょ。

そりゃあね、日頃直接関わり合いながら、目に見えているところ、聞こえてくる範囲のことはわかるでしょう。その人のこれまでの振る舞いや言動から、おおよそどんなことを考えているのかという、推察くらいはできるでしょうし、理解もできる。

そもそも日常的に関わりながら、そんなことくらいのことすらわかっていないなら、それはそれで考えものですわ。

誰だってそうなんでしょうけどね。心の中でチャンネル切り替えてるんです。家はこれ、会社ではこれ、一人のときはこのチャンネル。人の心にはいろいろな顔がある、そのすべてを、たとえ家族であろうが彼氏彼女であろうが、把握しきれるはずがない。

もちろん、関わり合いの中で、この人こう思っているのだろう、この人はこう考えてるんだろう。そういう表層的なことはわかりますよ。だとしても。ホントのホントの心の奥底のことまでは、他人にはわかりようがない。その人本人にしかわからない世界はあるんです。

にも関わらず、つい、その人のことをわかった気になって、勝手に決めつける。そしてその決めつけに基づいて期待する。執着する。だから話しがややこしくなる。

あなたはこういう人なんだから、私がこうしてあげたら、こういう反応して当然でしょ。あなたはこう思ってるに決まってるから、私のことを受け容れてくれるのが当たり前よね。私はあなたをわかってる。私はあなたのことを理解している。いや、全然してねーし。何言ってんだ。

そうやって決めつけに基づいた期待に執着しているから、肩透かしを喰らったときに、立ち直れないほどの痛い思いをするハメになるんです。

<参考関連記事>
愛されたいと思うから、苦しくてしんどくなる。愛せるようになれば、心がスッと軽くなる。

痛い思いをしないまでも、期待に沿ったレスポンスがないからといって、勝手にイライラ。相手にしても、自分の意思とは無関係に、勝手に決めつけられてイライラ。お互いよくわからない理由でイライラし合う。なんだか一緒にいても居心地が良くない。

その積み重ねが、やがて爆発を起こして結局お互いさようなら。どうしてこうなったとピーピー泣いても後の祭り。

■その人へのリスペクトが信頼関係を深める

あんなにうまくいってたのに。あんなに愛し愛されの関係だったのに。どこでどうボタンを掛け違ったのか。

全部がそうとは言いませんがね、多くの場合、相手へのリスペクトが欠けてきたときですよ。つまりは、この人はこういう人なんだ、そんな決めつけを無意識のうちにし始めたとき。小さなことでも、勝手に期待して、勝手に裏切られた気になる。そのストレスの積み重ね。

要するに、その人のことを、わかった気になってるってことはリスペクトの欠如ですよ。ほんの一面にしか触れていないのに、その人のことを、それ以上理解しようとしないんだもん。その人のことをその一面でだけで評価して決めつけてるんだもん。そりゃ関係は遠ざかりますよ。

あなたの決めつけで相手に期待する。その期待に応えてほしくて、相手を自分の思い通りにしようとする。コントロール下に置こうとする。私はあなたをこう理解している。だからそのとおりの態度をして。そのとおりのことを言って。私の期待に応えて。私を満たして。

そこに相手の想いは存在しないんです。あるのは、あなたの都合に合わせた勝手な解釈。相手へのリスペクトがないんです。

どんなに近い人であっても、他人の心のすべてはわからない。あなたも僕の全てはわからない。わかっているのは、眉毛が太い超絶イケメンだということくらいでしょう。それと、生まれたての小鹿のようにか弱くて、守ってあげたくなる性格だということでしょうか。

いいじゃないですか。その人がどんなに親しい人だろうが、身近な人だろうが、それこそ大切な人だろうが、その人のすべてをわからなくたって。

わからない前提で接するから、その人に興味を持ち続けられる。その人を理解しようと前のめりになれるんです。その人へのリスペクトを失わずに、謙虚な気持ちで接することができる。良い意味での、適度な緊張感でつながっていられるようになる。

勝手に決めつけて、期待し、見返りに執着するから、裏切られたような気になる。がっかりする。相手だって勝手に決めつけられるから、ストレスになるし、苦しくなる。ホントに伝えたい自分の想いさえ、あなたに伝えられなくなる。お互いハッピーじゃない。

もちろん、わからないからといって、何も考えないのは単なる思考停止ですよ。相手の想い、相手の立場常に考えイメージする。それでもそれが正解がどうかはわからない。

<参考関連記事>
愛があれば、相手の立場をイメージできる。慈しみがあれば、自分との違いを理解してあげられる。

自分と他人は違うもの。他人の心の奥底まではわからない。それ大前提。だからこそ、そのわからないところを、お互いが歩みより、コミュニケーションを継続しながら理解し合っていく。その適度な緊張感が、お互い信頼関係をより深めていく。

あなたが関わる人のことを、あなたが理解しようとしているかどうか。謙虚にその人のことを知ろうと思っているか。そんなことを見返してみると、人間関係の行き詰まりに、光が見えるもんですよ(^。^)y-.。o○

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小川 健次
1973年生まれ。
株式会社リエゾンジャパン 代表取締役
一般社団法人感覚刺激と脳研究協会 理事
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