小川健次ブログ -BIG THINK

その人の心に寄り添うから、心の振動が共鳴して愛と信頼が深まる。思いやりの心を忘れるから、傷つけ合って泣くことになる。

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その人の心に寄り添うから、心の振動が共鳴して愛と信頼が深まる。思いやりの心を忘れるから、傷つけ合って泣くことになる。

■言葉に込められた想いを読み解こう

どんなにその人への想いを強く持っていようが、言葉にしなければわからない。どんなに誰よりも深く考えていようとも、口にしなけりゃ誰もそんなのわかならない。


言葉にすること、口に出すことは大前提。それが無ければわからない。ならば言葉にすれば、口にすれば全て伝わるかといえば、それはまたちょっと違うでしょう。

言葉にすること、口に出すことは大前提ではあるが、それで伝わるための必要条件のすべてが満たされるわけじゃない。

どんなにあれやこれやと言葉を尽くそうが、それだけじゃ伝わらないことはある。いくら言ったところでわかってもらえないことはあるんです。

言葉は線でしかない。それが口で発せられたものであろうが、文字として書かれたものであろうが、僕たちは引かれた線に従って、言葉を拾い、それを理解しているに過ぎない。線にすぎないから、その長さには、線引く人も、追っ付けて読み解く人にも限界がある。

だから線引く人は、限られた長さの中に、優先順位の高い単語を、適切な順序で並べることによって、相手が理解しやすいようにする。読み解く人は順に並べられた単語を追っかけながら、その線が何を意味するのかを理解するしかないんです。

要するに言葉に込められる情報なんっつーのは限界がある。言葉から読み解けるのは文字通り額面通りの意味だけ。

でも言葉を発する側はそうじゃない。目の前に引いた線は横線かもしれないけれど、見えない縦線も同時に引いてるんです。横線だけには収まり切らないものを、見えないかもしれない、聞こえないかもしれないけれど、縦線引いて伝えようとしているんです。

それがいわゆる言語外の何か。なぜそう言うのか。どんな想いでそう言っているのか。どんな感情でこういう言い回し、こういつ言葉の選び方をしているのか。目には見えない耳には聞こえない何かを、横線と同時に縦線として引いている。

いやまあ、言われるほうも、エスパーでもなきゃ、そのすべてを読み解くことはできませんよ。他人の心の全てを見通すフリはできても、実際に見通すことなんかできやしないない。

だとしても、理解しようとすることはできるんです。すべてを見通すことができなくても、その人が何を伝えようとしているのかを、わかろうとすること、汲み取ろうとすることはできるじゃないですか。完全じゃなくても、何となくでも相手の思いを感じようとすることはできるはず。

その言葉を発する人への小さな小さな心遣いが、いわゆる思いやりというやつでしょう。単にその人が何を言ったのかという言葉の額面だけで受け取るのではなく、言葉以外の何か、縦線に込められた想いを読みとこうとする心遣いですよ。

思いやりを持って相手の心に寄り添いながら、その人の言葉に耳を傾けてみれば、例え全てじゃないにしても、相手の気持ちがわかるはず。その想いを汲み取ることができるはずなんです。

もちろん、汲み取ってみたところで、大勢に影響なんかないこともある。単なる思い付きの戯言であることだってある。ときには敵意が垣間見えることもあるでしょう。でもその想いを汲み取るからこそ、お互いの意思疎通がよりはっきりできるものじゃないですか。

<参考過去記事>
謙虚さは、人間関係のストレスを軽減する最高の処方箋。どんな人からも学ぼうとする姿勢が、心に余裕と豊かさをもたらす。

そもそも相手の想いを汲み取ろうとすることなんて、それほど大変なことでもエネルギーかかることでもない。ちょっと相手の立場になって考えてみればいいだけのこと。ちょっとその人の心に寄り添ってあげればいいだけのこと。

その当たり前の些細なことを、ついサボってしまう。言葉を額面通りにのみ受け取って、はいはい、あっそ、だから何。とやっているから、気づいたときにはお互いの溝は、マリアナ海溝級の深さになるんです。

■心で振動を感じよう。

他者との円滑なコミュニケーションにおける重要な事柄は相手の話しを聞くこと。そりゃそうですよ。でもね、聞けばいいかっていうとそんなワケないんです。

言葉には額面通りの意味しかない。聞くこと自体はどうってことなんかないんです。

傾聴がどうの相槌がどうなんてクソ食らえ。いやまあそれはそれでいい。でも同時に、ちゃんと相手の心に寄り添えよ。その人の想い汲み取ろうとしろよ。そこすっ飛ばして聞いてるフリなんかしたところで、そんなヤツなんか誰も信用しませんよ。

言葉を聞くのは当たり前。でもそれは聴覚で感じるということじゃない。心で振動を感じようとすることなんです。繰り返しますが、相手を思いやり、心に寄り添い。相手の心境を理解しようとする気遣いなんです。

その人の言葉に込められた想いを汲み取ろうとする、あなたの心の動きがあったとき、はじめて相手との関係の歯車が、カチッと音をたてて回りはじめるんです。

それも、そんな難しいこでも大それたことでもないでしょ。ちょっと一呼吸置いて想像力を働かせればいいだけのこと。いちいち相手の一言一言に反応しないで、その一言一言の横線とともに引かれていく、縦線に想いを馳せればいい。

だから相手はあなたに心を開ける。安心して言葉を紡げる。そしてその安心感があなたとの信頼関係の礎になるんです。

こちらとしても、よりその人への理解が深められるので、もっとその人への興味が湧く。だからますます心の振動の波長が相手と合う。その信頼関係のスパイラルが生まれるから、些細なことでの言い争いやストレスも無くなる好循環。

まあ往々にして、人間関係のトラブルの原因ってのは、些細な誤解の積み重ねによるものですよ。そしてその誤解も、ほんの少しの相手への思いやりの足りなさから起こるもの。

信じていれば誤解はやがて解ける。そういう意味では誤解くらいで焦る必要はないですよ。でも最初から誤解ななければそれが一番いい。ほんの少しの思いやりで誤解が生まれるリスクだって軽減できるのだから。

<参考過去記事>
誤解は必ず解けるから、焦らなくても慌てなくても大丈夫。信じた道を進み続ければ、わかってもらえるときが必ずくる。

ちょっと想像力を使えばいいだけなんです。ほんの少し相手の心に寄り添って、言葉に含まれた想いを読み取ろうとすればいいだけのこと。その優しさや気遣いですよ。それ忘れるから無駄なトラブルになって、必要もないのに傷つけ合うようなことになるんです。

そりゃ汲んだつもりの想いが、実は違ってたなんてことはある。でもそんなこと気にするよりも、汲み取ろうとすること、寄り添おうとすることのほうが大事なんです。ホントに相手の心に寄り添っていたならば、結果違っていたとしても、相手はそれを許してくれる。それでも理解し合えるんです。

まあ言葉に限ったことでもないんですがね。どんな場面でもお互いが相手にの心に寄り添おうとする、思いやりと気遣いがあるからこそ、心の振動を感じ合える関係になるってものですわな(^。^)y-.。o○

著者プロフィール

小川 健次(おがわ けんじ)

株式会社リエゾンジャパン代表取締役
社団法人感覚刺激と脳研究協会 理事

1973年9月20日生まれ。
国内最大級の自己啓発企業にて、21年間に渡ってマーケティング部長、代表取締役副社長、事業開発部長などを歴任後、2016年6月1日より株式会社リエゾンジャパン創立。同時に代表取締役就任。
世界中の成功哲学をはじめ、潜在意識活用法、引き寄せの法則など、様々な成功法則や自己啓発技法に精通。21年間で3万人を超える指導実績をもとに、脳科学と心理学からのアプローチにより、個人と組織の行動変容と定着化を可能にするスペシャリストとして活動。
同時に、ビジネスにおける企画立案・編集・デザイン・実施まで、アイディアを形にするだけでなく、売れる仕組みの構築や、事業戦略の策定など、中小企業を中心としたマーケティング戦略を総合的にプロデュースする。
また、上記のかたわら、引き寄せの法則を実践することにより、関東近県を中心にした不動産投資事業を展開。心に思い描いたイメージを実現している。
東京都杉並区在住 既婚。子供なし。トイプードル一匹あり。牛乳嫌い。

■連載コラム
小学館が運営する、働く堅実女子のお悩み解決サイト『スーツウーマン』にて、【恋とキャリアの上方修正】を連載中。

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