小川健次ブログ -BIG THINK

理屈で考えるより、まずは実際に動いてみればいい。五感全体を通じて感じる経験は、事前の予想以上の価値をもたらす。

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理屈で考えるより、まずは実際に動いてみればいい。五感全体を通じて感じる経験は、事前の予想以上の価値をもたらす。

■五感を通して得られる体験は予想を上回る

過去の経験や培った知識を基にして論理を積み上げていけば、ある程度の未来の予見はできるもの。

もちろんそれでも不可抗力の事故、予測不能な事態は起こる。それでも今日の昼や今日の夜は、少なくとも昨日と同じくらいにはなるだろう。そのくらいの予測はできますよ。


だから、何をすれば何が起こるか。どこに行けばどんな体験ができるか。ある程度は想像がつく。

やれば明らかに得になること、やれば明らかに損すること失敗することもある。それもある程度は想像がつく。何でもかんでも、やらなきゃわからない。その場に行かなきゃわからない。そんなことはないんです。

全てやらなきゃわからない。行かなきゃわからないというのは、想像力の欠如か思考の怠慢以外の何ものでもないですよ。んなもん少し冷静になった頭を使えばわかるんだから。

とはいえ、一方ではどんなに冷静かつ客観的に、順序立てて推論を重ねてみても、絶対にわからないことはある。

あの映画のあらすじは知ってるし、製作者の過去の作品も知っている。だから今度の作品がどんな作品かは、観なくたって予想ができる。

まあそういう予想ってのはだいたい当たってるってもんでしょう。が、実際に観ててみると、明らかに予想と違う。その良し悪し別にして、予想していたこととは全然違う思いもよらない体験だった。そんな経験したこともあるでしょう。

あの店がどんな店かはテレビや雑誌で見て知っている。どういう料理でどういう味がするのかも、予想できるし想像できる。まあこういう見当も大筋で外れることもそうそうないものです。

それでも実際にその店に足を運んでみると、事前の予想とまったく違うことがある。これも善し悪しは別にして、予想を思い切り裏切られることがある。なんじゃこりゃあ。そう叫びたくなることもある。

そりゃそうでしょう。現実にその身をもって体験することには、予想の範疇を超えることが含まれるんだから。それはつまり、五感全てを通じて感じる情報。そして五感同士の組み合わせによって生まれる体験があるから。

大切な人との関わりにしたって同じこと。あれこれ理屈を積み重ねるより、お互いが動いて体験して感じ合うから、理屈以上のものを伝え合うことができるというもの。

<参考過去記事>
伝わらない思いを、伝える方法。男と女の関係には、理屈では伝わらないことがある。

起こり得ることは事象としてはある程度の予想はできる。でも五感全体を使っての体験には、予想や創造を超えるほど大量の情報が含まれているんです。

■体験するから納得できる

冒頭にも言ったとおり、冷静かつ客観的に推論を積み重ねれば、実際にやってみなくても結果をある程度は予想できるものでしょう。

とはいえ、現実の体験とは、五感全体を通じてするもの。五感それぞれの組み合わせによって、予想を超える体験になることもよくあること。つまり、本当の意味での「体験」は実際にやってみないと、行ってみないとわからない。

空気感というやつ一つとってみても、その日の暦、気候、その場にいる人などの不確定要素次第で、まるで違うものになる。それを実際に肌で、匂いで、光で、音で、味で感じることは、頭の中で考えていることとは全然違う。

頭の中で予想して、こういう結果になるだろうから、それでいいや。はい終わり。という場合と、実際に体験することだと浴びる情報の数が違う。だから視野が拡がることもあれば、新しい気づきや学びを得られることもある。

そして何より、頭で考えるだけでなく、やってみること、行ってみること。その体験の「プロセス」を経るからこそ得られる「経験」には多くの財産が含まれいてる。ジッとしているだけでは何も得られないんです。

いやもちろん、繰り返し言いますが、何でもかんでもやればいい、行けばいいかといえばそうではない。日々やるべきことと、やるべきではないことは選択する必要がある。それは予想という割り切りで処理をしないと、キリがなくなるのもまた事実。

だとしても、実際に行動し、体験するからこそ感じられること、見えること、気づくこと、学べることの数は、事前の予測を遥かに上回ることが少ない、ということを忘れるべきではないでしょう。

正直気乗りしてなかったんだけど、この本読んでみたらすっげー良かったー。いまいち好きじゃなそうだったけど、実際に会ってみたら、この人実はすっごくいい人だったわー。なんてことは誰にでもある。

確かに結果として事象は予想の範囲内かもしれない。が、五感を通じて感じる「体験」は予想と違うことが多い。

ならば少なくとも、やるかやらないかで迷うなら、やると決断してみる。実際にやってみる。やらないで時間を過ごすより、やってみれば経験値が積み上がる。

<参考過去記事>
図解あり/決断するから夢を実現するヤル気が生まれる。決断するから他人の意見に惑わされない強い心が培われる。

同じ事象であっても、感じる、匂い、光、肌触り、味、聞こえる音、それらの組み合わさり方によって、「体験」そのものはまるで別のものになる。そしてそれは予想の範囲に収まらない。

だからあれこれ理屈をこねて、予想の中だけで右往左往してないで、実際に体験してみればいいんです。そうすりゃわかるし、そうしないとわからない。

どんなことでもそうなんでしょうが、実際の体験の積み重ね、いわゆる経験の数というやつは、どんなに正論に聞こえる理屈よりも、はるかに自分自身を納得させることができるもんですしね(^。^)y-.。o○

著者プロフィール

小川 健次(おがわ けんじ)

株式会社リエゾンジャパン代表取締役
社団法人感覚刺激と脳研究協会 理事

1973年9月20日生まれ。
国内最大級の自己啓発企業にて、21年間に渡ってマーケティング部長、代表取締役副社長、事業開発部長などを歴任後、2016年6月1日より株式会社リエゾンジャパン創立。同時に代表取締役就任。
世界中の成功哲学をはじめ、潜在意識活用法、引き寄せの法則など、様々な成功法則や自己啓発技法に精通。21年間で3万人を超える指導実績をもとに、脳科学と心理学からのアプローチにより、個人と組織の行動変容と定着化を可能にするスペシャリストとして活動。
同時に、ビジネスにおける企画立案・編集・デザイン・実施まで、アイディアを形にするだけでなく、売れる仕組みの構築や、事業戦略の策定など、中小企業を中心としたマーケティング戦略を総合的にプロデュースする。
また、上記のかたわら、引き寄せの法則を実践することにより、関東近県を中心にした不動産投資事業を展開。心に思い描いたイメージを実現している。
東京都杉並区在住 既婚。子供なし。トイプードル一匹あり。牛乳嫌い。

■連載コラム
小学館が運営する、働く堅実女子のお悩み解決サイト『スーツウーマン』にて、【恋とキャリアの上方修正】を連載中。

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