小川健次ブログ -BIG THINK

人間関係のストレスは、相手の立場をイメージすれば改善できる。その人の別の顔の存在を知っておけば、地雷を踏むリスクも軽減できる。

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人間関係のストレスは、相手の立場をイメージすれば改善できる。その人の別の顔の存在を知っておけば、地雷を踏むリスクも軽減できる。

■人は立場によって違う顔をする。

その人がどんな人であるかなんてのは、ちょっと会っただけじゃわからない。その人の本当の考え方や性格を、瞬時に見極めることなんかできやしない。

だから、その場目に見えるもので、ある程度を推察するしかない。服装などの見た目の容姿や表情。第一印象で考えざるをえない。

でもね、人の印象を決める要素ってのは、実のところ服装や見た目の容姿だけに限らないんです。

その場そのときその状況における、お互いの立場による関係性、お互いの気分ってやつも、印象を決める大きな要素なんです。

転職して入った会社。その会社の上司がいまいち頼りない。相談しても明確な答えを出せないし、決断できない。ピンチになるとすぐにテンパってあなたに仕事を丸投げしてくる。はっきり言って付き合ってられないし我慢ならない。

でもね、もしその人が、あなたの部下だったとしたらどうなのか。飲み屋で隣り合って仲良くなっただけのオッサンだったらどう思うのか。あなたのその人への印象は同じものではないでしょう。

その人が上司だという前提だから頼りなく思える。答えが出ることを期待するし、ピンチを難なく乗り越えて欲しいと思う。上司というフィルターかけてその人を見ているから。あなたのイメージする上司像と比較での印象になっているにすぎないんです。

人の好き嫌い、人の印象なんてもんは、その場そのときその状況下でのお互いの関係によって、いくらでも流動的に変わるもんですよ。

あの日あのときあのタイミング、お互いがあの立場で、あの関係として出逢ったから、心惹かれたし夢中になった。あの日あのときあのタイミング、お互いがあの立場であの関係として出逢ったから、ぶん殴りたいほど憎いやつと思った。

この人とはやっていけない。こいつマジでムカつく。と、キレそうになることがあるならば、ほんの少し冷静になって考えてみればいいんです。

今あなたが接しているこの人と、違う場面や状況で関わっていたとしたら、どんな関わり方をしていただろうか。お互いが今と違う立場で出会っていたならば、同じように思うだろうか。もっと違った付き合い方ができるんじゃないだろうか。と。

あなたが見ているその人は、その人のごく一面を反映しているだけなんです。ならばその人の違う一面となら、生産的な付き合い方ができるかもしれない。そこでブチっと切れたり、ストレス感じながら付き合うよりも、少し距離を開けながらでも、付き合い方を考えればいい。

<参考過去記事>
最適な距離感を保てれば、仕事も人間関係もうまくいく。行き詰ったときは、距離感を見直して視界と思考を拡げてみよう。

僕たちが他人に抱く印象なんてものは、ごく一面での評価でしかないのは当然のこと。でもその一面ってのも、その場そのときその状況での、お互いの立場立ち位置関係性によっても全然違う一面が見えるんです。

ならば、まだ見ていない、見えていないその人の別の一面についても、想像を巡らせてみる。この人とお互いが違う立場で関わっていたら、この人はどんな顔を見せるのだろう。そうやって少し別の角度から評価してみる。それだけで、付き合い方に新しい可能性が生まれる。

■一面のみでなく全体で評価すると、関係が良くなる。

いつもと少し違う角度から、その人のことを考えてみる。いろんな場面をイメージしてみる。

その人があなたに見せているパーソナリティは、その場そのときその状況での一面にしかすぎない。それこそその立場でいることを演じているにすぎないんです。今見えてるその一面だけでバッサリ切ったり、イラついたりするのはちょっと待て。

誰だって、立場や状況に応じた自分を演じるものでしょう。会社での上司としての顔かあれば、家庭での父であり夫である顔もある。経営者としての顔もあれば、妻としの顔もある。誰にだってその場そのときその状況に応じた自分の顔を持っている。

人には多面性があるんです。もちろんその多面性には多くの矛盾さえあるんです。それでも適宜その状況や立場に合わせて、ベストだと思う自分の役割を演じてる。それらを全部ひっくるめて、一人の人間のパーソナリティというものでしょう。

あなたが今関わっている人の一面を見て、その人のことをムカつくこともあるでしょう。でもその人には今の顔とは違う顔もあるんです。その顔とだったらうまく付き合えるかもしれない。今のお互いの立場がムカつく顔になってるだけなのかもしれない。

いやまあ、だからといって、嫌いな人を好きになれるかといえば、それはない。が、少なくとも嫌い嫌いでイライラしているだけのことはなくなりますよ。

嫌いな人やムカつく人への接し方と同じように、好きな感情のときもですわ。

その場そのときその状況、お互いの立場によって見えた、相手の一面だけに捉われて好きになる。でもホントはその人には違う一面もあったりするんです。そこを想像しないでいるから、後で地雷を踏んだことに気づいたときに、後悔して泣くことになる。

ちょっと落ち着いて考えてみればいいんです。この人は今はこうだけど、こういうときにはどういう言動をするのだろう。お互いが違う立場で出会っていたならば、同じように接してくれただろうか、と。目の前のその人の姿は一面にしか過ぎないことを心に留めておく。

それだけでいろいろな意味でのリスクは少しは軽減できるもんです。まあそれでも、リスク無視して行くとき行っといたほうがいい場合もありますがね。そこでリスクばかり恐れて誰とも関わらないのも本末転倒だし。

どうせやり直しや修正はいつでもできるんです。いろいろなパターンで考えてみて、その人への印象が変える必要あれば変えればいいだけ。

<参考過去記事>
恋愛も仕事も、〇〇すると欲しい結果に近づく。ダメでも、やり直しはできる。

好む好まざるとに関わらず、僕たちは色んな人と関わらないと生きていけない。その中には、好きな人もいれば嫌いな人もいる。合う合わないもある。でもせっかく関わる人となら、良好までとはいかなくても、せめてお互いがストレス感じない付き合い方をしたいもの。

だからこそ、他人の一面の印象のみで評価を決めず、さまざまな一面に想いを巡らせてみる。するとその人の違う顔が見えることもある。それらを全部ひっくるめてその人の評価として付き合ってみるだけで、ストレスがずいぶんとなくなるってもんですわ(^。^)y-.。o○

<ストレスのない関係を引き寄せる>

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著者プロフィール

小川 健次(おがわ けんじ)

株式会社リエゾンジャパン代表取締役
社団法人感覚刺激と脳研究協会 理事

1973年9月20日生まれ。
国内最大級の自己啓発企業にて、21年間に渡ってマーケティング部長、代表取締役副社長、事業開発部長などを歴任後、2016年6月1日より株式会社リエゾンジャパン創立。同時に代表取締役就任。
世界中の成功哲学をはじめ、潜在意識活用法、引き寄せの法則など、様々な成功法則や自己啓発技法に精通。21年間で3万人を超える指導実績をもとに、脳科学と心理学からのアプローチにより、個人と組織の行動変容と定着化を可能にするスペシャリストとして活動。
同時に、ビジネスにおける企画立案・編集・デザイン・実施まで、アイディアを形にするだけでなく、売れる仕組みの構築や、事業戦略の策定など、中小企業を中心としたマーケティング戦略を総合的にプロデュースする。
また、上記のかたわら、引き寄せの法則を実践することにより、関東近県を中心にした不動産投資事業を展開。心に思い描いたイメージを実現している。
東京都杉並区在住 既婚。子供なし。トイプードル一匹あり。牛乳嫌い。

■連載コラム
小学館が運営する、働く堅実女子のお悩み解決サイト『スーツウーマン』にて、【恋とキャリアの上方修正】を連載中。

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