心と言葉はつながっている。良い言葉は良い心を、悪い言葉は悪い心をつくりだす。
■言葉は心の状態をあらわす
何であれ心で思うことが現実になるからといって、生身の人間が空を飛べるようになるかというとそうではない。
いや、いずれ科学が進歩し、人間に備わった未知の力が開放されたりすると、空くらい飛べるのかもしれませんが、ここで言ってるのはそういう話しじゃありません。
日々さりげなく口をついて出てくる言葉はもちろん、意識しての発話も含めて、僕たちが言葉にすることというのは心の状態を示しているにすぎない。
それが積極的なものであれ消極的なものであれ、嘘っぱちであれデマカセであれ、それはすべて心の状態が顕在化したもの。
だから言葉にしたことが現実化するんです。
あなたの言葉のとおり状況や環境が形作られるになるんです。
失敗したらどうしよう。これはうまくいかないだろう。きっとダメに違いない。
そして失敗する。うまくいかない。ダメになる。
心の中で失敗を想定しているんです。うまくいかないと考えているんです。ダメになると思ってるんです。そう思ってるから、現実がそうなるように思考と行動が、自動的にそちらへロックオンされるだけなんです。
万が一うまくいったとしても、これはおかしい。こんなふうにうまくいくわけがない。
もうね、失敗しないと納得できない。心で失敗を想定し、言葉で宣言しているから、うまくいってしまうと落ち着かない。だから最後の結果が失敗になる。
人にかける言葉も、同じくように心の状態を現しているにすぎない。
あなたのあれ、うまくいかないと思うよ。
その人にうまくいってほしくないと思ってるんでしょう。うまくいかないほうがいいから、無意識的にその人にって邪魔になる言動をする。好意でちょっかい出してるつもりなのに、なぜか嫌われる。ウザがられる。
嘘っぱちやデマカセだって同じですよ。
上っ面の言葉だけでどうにかしようと思うから、結局身の回りに居る人も上っ面だけの人になる。デマカセや嘘がはびこる世界の中で生きることになるんです。
言葉は心の状態と密接に結びついているんです。
■なぜ言葉にするのか
心の状態が言葉に影響を与えるということは、その逆というのあり。つまりは言葉は心に影響を与える。
本当に心からそう思っていないことでも、口に出していると、それが次第に心に影響を与え、気がつけば自分の思いに変わってる。ときには記憶さえ書き換えることもある。
だから、心で思えないときは言葉に出すんです。うまくイメージが形づくられないときは声として発してみるんです。
言葉はイメージをつくる引き金になる。そしてイメージが心に安寧をもたらすんです。
<参考過去記事>
図解あり/言葉はイメージを生み出す。良いイメージを描きたければ、良い言葉を使おう
ちなみに、成功哲学の祖ナポレオン・ヒル博士の「願望実現の6か条」にも次のような記述があることに注目。
紙に書いたこの宣言を、1日に2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である
■ナポレオン・ヒル著 田中孝顕訳 『思考は現実化する(きこ書房)』
(願望実現の6か条より)
なぜ言葉にするのか。なぜ書いただけじゃダメなのか。
それは言葉がイメージをつくりだし、それが心の状態に影響し、その結果として行動が生まれるからです。
言葉と心はつながっているんです。そのどちらか一方の状態が、必然的にどちらか一方に影響を与えるんです。
だからいつでも心を自分でコントロールしている人というのは、他人を攻撃するような言葉を言わない。自分を貶めるような発言はしませんよ。
明るくて、人を元気にするような発言の多い人というのは、常に心がブレずに自分でコントロールできている。
最初は嘘でもいいんです。まず言ってみる。言葉にしてみる。自分のなりたい姿に従った言葉を。やがてそれが確信に変わる。すると行動もそれに近くなる。
何か大げさなことを考える必要なんてありませんよ。まずは今日一日。理想の自分だったらこういう発言をするだろうな。と思うとおりの発言をしてみればいいんです。
それだけで今日一日が終わったときに、不思議と心もそれに近くなっていることを感じることができますから(^。^)y-.。o○
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