チームに貢献できる仕事を見つけて取り組めば、チームの一員になれるだけでなく仕事の満足度も高まる。
■期待だけでは何も返ってこない
誰であれ一人で生きていくことはできない。それが会社だろうが友人関係だろうが、それこそ社会全体であろうが、必ずどこかに属しているという実感は誰にとっても必要なこと。
僕たちは自分以外の他者の存在があるから、自分で自分の存在を認めることができる。自分と他者との比較ができるから自分の立ち位置を知ることができるんです。
だからこそ、個人単位での強弱の違いはあるにせよ、自分と誰かの関係性を保っていたいという、いわゆる帰属欲求があるんです。
とはいえ、どうも帰属欲求が満たされないと感じることもある。
形式上は組織や家庭、何かしら任意のコミュニティに属しているはずではあるけど、どうも孤独に感じることがある。どうも疎外感を感じることがある。え?俺の居場所ここだっけ?みたいな。
まあ、そこまでじゃないにしてもね。どうもうまくコミュニティに溶け込めない。どうも自分の存在を必要と思われていないのじゃないか。周りは笑顔で私一人だけつまんない。みたいな。
もちろん時と場合によりますが、そういうときってのは往々にして、周囲の人に期待だけしていて自分から何もしようとしていないから。俺を認めて!僕に話しかけて!私を楽しませて!でも自分は別に何もしない。
周りに期待して、何も返ってこなけりゃ、そりゃ誰だって面白くないでしょ。なぜかガックリくるし、自分が認めてもらえる気がしない。だから疎外感を感じるし、だから孤独な気になってくる。
そもそも何もしないで期待だけしたところで、返ってくるもんなんて何もない。なのに、皆が透明な僕を見つけてくれずに素通りしていく・・・なんて中学生みたいなこと言ってみたところで、素通りすんのが普通ですよ。みんなそんなに暇じゃない。
それに、本当の意味で孤独になるということも、実のところそんなに簡単なことじゃありませんし。
<参考過去記事>
あなたは孤独じゃない。あなたが誰かのことを考えているように、誰かがあなたのことを考えている。
まずは自分がそのチームに期待だけしていないか、自分はどんな取り組みによる貢献をしているかを、考えてみてもいいんじゃないですか。
■自分から動く
まずは一方的に期待をする前に、あなたがその社会、組織、チームに対して何ができるかを考えて、それを実践することでしょう。
それが何であれ、皆のために皆がして欲しいと思うことを実践する。周囲の反応はそこで初めて生まれるもの。そして皆が本当に喜んでくれれば、それがあなたを承認・賞賛する理由になる。だからそこで結びつきが生まれるんです。
べつに何か特別なことをやる必要はない。ちょっとその人達に役立ちそうな情報を提供するとか、皆が手の回らない仕事を片付けるとか、それこそいつも元気で笑顔でいるとかだって構わない。
要するに、あなた自身が主体的に、皆のためにそうしよう、そうしたいと思ってそうしているかどうか。そしてその思いをしっかりと伝えられているかどうかですよ。
そうすれば必ずレスポンスが返ってくる。認めてもらえる。仮にそうならなければ、そのやり方が違っていただけのこと。別の方法をとればいいだけでしょ。何もしないで溶け込めずにいるまま孤独と戦っているよりよほどいい。
それに、自分が孤独感や疎外感を感じているときほど、他人のそういう思いを助けることに力を使えば、必然的に人との関係が深まっていくものですよ。
<参考過去記事>
図解あり/イライラして余裕がないときだからこそ、人に優しくしてあげると、余裕が生まれる。
まずは自分から何かアクションを起すことですよ。そんな大それたことじゃなくてもいい。そのチームに貢献したい。皆を喜ばせたい。その思いが周囲に伝わるから皆との関係が深まる。
そして自分でそうしようと思って取り組むことは、仕事であろうが遊びであろうがモティベーション高く取り組めるもの。結果的に自分に返ってくるんです。
その積み重ねがあなたをチームの一員とするだけでなく、あなた自身を大切な存在だと皆が認めてくれる大きな要素ということなのでしょうな(^。^)y-.。o○