美化された過去と今の比較をしても何も生まれない。過去を振り返る暇があるなら、今と未来に目を向けよう。
■過去がブレーキになる
過去の出来事というのは往々にして美化されやすいもの。過去の成功体験が、今の自分が拠って立つところとして存在するならなおさらのこと。
何事も意味づけと解釈次第ですから。今の自分を正当化する、今の自分を安心させる、そんな目的でも過去の意味づけと解釈はいくらでも美化できる。
過去の良かったことや、過去に自分で決めて行動した経験は、今の自分の自信の礎にもなる。とはいえ、それは過去のことであって今のことじゃない。過去は過去。それはもう今じゃない。
あのときは良かった。あの頃は良かった。それはそのとき、その頃だったから良かったことで、今まったく同じ状況なら良かったことかといえばそうじゃない。
さらに過去には思い出補正が入るもの。ホントはそれほど大したことじゃなかったことでも、何やら大したことをした気になる。それほど苦しいことでもなかったことでも、何やらとんでもなく苦しかったような気がしてくる。
別に思い出に浸ることも悪くない。過去を顧みて、自分の成長のヒントを探す。そういう能動的で生産的なことならそれはそれでいいんでしょう。
一方で、ただ過去の小さな成功体験にしがみ付く。ただ過去の小さなつまづきを気にし続ける。自分に不必要なブレーキかけるためなら、むしろ過去を振り返ることなどバカバカしいだけのこと。
だって過去は過去。今は今で未来は未来。それぞれ連続性の中に存在するものではあるけど、実際には別物ですよ。僕たちは誰であれ常に今しか生きられない。そして今が未来の原因で、過去はもう終わったことなんです。
<参考過去記事>
過去のしがらみを捨て、ゼロからリスタートできる勇気を持てると、視界が一気に広くなる。
良いことであろうが、悪いことであろうが、過ぎた過去はすべて生ゴミ同然。とっとと捨てて前だけ見ればいい。
■今を生きるから前進できる
もうあの人以上の人には出逢えない。って、お前はあの人のことを、どれくらいわかってたんだ?ってことですよ。付き合ってた期間の中でのその人しか知らないくせに、今になってすべてを知ってたように過去を振り返っても無駄なだけ。
新しく出会う相手と、過去の相手を比べて、やっぱり過去の人のほうが良かった。そんなの錯覚ですよ。だってホントに両方のこと知ってるかと言えばそうじゃないから。
あの頃はうまくいってた。だからこれでいいんだ。って、それはその頃だからうまくいってたことだから。今は状況や環境も違うでしょ。あんたの力以外の要素もあるわけで、そこ無視してたら停滞するだけですよ。
過去の成功を自分だけの成功体験に置き換えて、自分以外の第三者要因に目がいかなくなってる。俺すごかったっつー思い出補正を無意識にしてるだけだから。
そんな過去にしがみついたって意味ないですよ。過去に生きても今の問題は解決ないし前進なんかしませんって。
今ある目の問題に真正面から立ち向かう。今いる目の前の人のことを真剣に考える。だから問題が解決できるし前進できる。その過程で過去の経験から活かせることは活かせばいい。それだけのことですよ。
過去の出来事、過去の体験の意味づけと解釈を、肯定的にするのはいいんです。どうせ受け止めなきゃいけないことだから。
<参考過去記事>
図解あり/起こった事実は変えられないが、起こった事実の意味と解釈は自由に変えられる。
それでも過去に拘泥してたら思考と行動が止まるだけ。
生きてるのは今なんです。問題に直面するのも、人と出会うのも、それこそ喜びを感じるのも、すべては過去じゃなくて今ですよ。それをいちいち過去と照らし合わせたところで意味ないから。
昨日のことより、まずは今日ってことですな(^。^)y-.。o○
7月までの予定の確定分を更新しました。来月は新潟・大阪でお会いしましょう!
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