大きく考えれば、小さなことへの執着を手放し、幸福を引き寄せる。

期待と執着心を手放して、手間を惜しまないから愛と信頼を引き寄せる。大切な人とのご縁は、無駄に思えることの繰り返しによって結ばれる。



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小川健次

期待と執着心を手放して、手間を惜しまないから愛と信頼を引き寄せる。大切な人とのご縁は、無駄に思えることの繰り返しによって結ばれる。

■効率的でないことに大切なことが隠されている

時間は限られている以上、できることなら無駄なことはしたくない。極力ショートカットして行きたいところへすぐ行きたい。

小川健次blog

時間はもちろんのこと、精神的にも肉体的にも、無駄と思える負荷ならば、できる限り避けたほうが確かに効率的でしょう。

誰が見てもはっきり無駄とわかることに、時間と労力費やして、余計な遠回りをしているならば、もっとやれることもできることもたくさんある。

限られたリソースは、目標を達成する手段に向けて集中投下。これ基本。

とはいえ、一見すると遠回りに見えるようなことでも、ホントは無駄じゃないどころか、ショートカットしてはいけない大事なこともある。そこを無駄扱いするから、後でホントに無駄なことに振り廻されることになることもある。

その中でも人と人との関係ってのは、そうそうショートカットできないものでしょう。表面上の数値では計れないし、すぐにその場で何かしらの成果物が出てくるものでもない。遠回りをしているようで、実はその道程自体に意味と価値があることだってたくさんあるもの。

効率のみを求めて、なすべきことを最短距離で行く。その考えに基づくならば、他人への意思伝達はメールに用件書いて、送信ボタンを押したらはい終わり。効率考えればそれ最適解。でも実際はそうでもない。

そりゃ状況や環境によっては、それで片付くこともある。それで済まさなければいけないこともある。あれこれ配慮をするより効率のみ優先したほうがいいことだってありますよ。

だけど現実の日常生活の多くは、そうではないことのほうが多いもの。送られたメールだけでは、いまいち真意が読み取れない。それどころか誤った解釈で誤解に発展。中には、メールだけでの連絡は心がこもっていない、とよくわからない難癖つけられることだってあるでしょう。。

メールを送ったほうは誠意を尽くしてはいるつもり。その上でお互いの時間と効率を考えて、メールで済まそうとしてるだけ。まあ意図を伝えたという目的は、効率的に果たしているわけだから、それはそれでいいんです。

でもね。それでもやっぱり割り切れない。そこ効率じゃないんです。言ってみれば情。その数値で割り切れない、不思議な何かで人と人は結ばれてるもんじゃないですか。

メールひとつにしたって、そのメールを送ることになるまでのお互いの背景がある。そしてお互いの今の状況や環境があり、意味づけや解釈がある。その積み重ねの上に今この瞬間のコミュニケーションが成立してるんです。

だからこそ、メールに用件書けば、伝わるかといえばそうじゃない。相手への想いをどれだけそこに込められるかが、伝わるかどうかの大切な要素なんです。要するに気遣いや思いやりを、どのくらい相手に対してしているか。

結局のところ、人と人との関係では、見た目上の効率よりも、数値で割り切れない何かのほうがお互いにとって価値があるんです。それこそ、適度な緊張感なんていう、数値化できないもののほうが、お互いにとって、よっぽど重要な何かを生み出すことがある。

<参考過去記事>
お互いに刺激し合い、成長し合える人との関係を大切にしよう。適度な緊張感の伴う関係の中にこそ、心躍るような幸福感がある。

一応言っておきますが、別にメールでのコミュニケーションに問題があるという話じゃない。効率のみ考えればメールでいいはずなのに、なぜかそれだと、うまくコミュニケーション取れないこともあるでしょ。だから効率ばっかもどうなのよ。という話しです。

論理的に効率を優先して考えれば、人と人との関係には無駄に思うこがたくさんあるかもしれない。でも人と人の関係なんて、実際のとこと無駄の繰り返しと積み上げで成立しているようなもの。無駄を共有し合える相手だから、信頼できるし、大切に思える。

■楽をしようとしなければ、楽に結果につながる。

要するに気遣い思いやり。多かれ少なかれ誰だって効率よりも、相手の気持ちを想定して、その人のことをイメージしながら言葉にしたり文にしたりすじゃないですか。その非効率的で非論理的な行為の積み重ねが、お互いの信頼を築くってものでしょう。

別に倫理や道徳についての話しじゃない。僕たちは誰であれ、他人との距離感は数字で図っているわけじゃない。仕組みで考えているわけでもない。ある意味では効率を無視して、非効率的な情を重視することが、結果的に効率的に信頼関係が結べるということ。急がば廻れ。

ホントに効率だけ考えるなら、おはよう、だの、こんばんはなんて挨拶も不要ですよ。労力の無駄だから。仕組みで人間関係うまくいくなら、本屋で下らない人間関係本買って読んでりゃいいんです。でも現実社会の中では、そういう理屈を超えたところで、お互いの理解が深まるし、信頼関係が築けるってものでしょう。

考えてみれば当たり前のこと。でもその当たり前のことが、日常の忙しさの中でつい忘れがちになる。つい表面上の答えだけ求めて大事なことをショートカットしがちになる。

特にそれが身近な相手、大切な誰かであればなおのことですよ。いつも近くにいてお互いのことをわかっているから。言わなくても伝わっているだろう。大事なことをついショートカットしてしまう、その心の隙がお互いの心を遠ざける。そしてある日突然大爆発を起こしてさようなら。

前にそれ言ったからわかってるよね。ってわかってねーよ。面倒くさがらずにもう一度言え。メール送ったから大丈夫。ってそれ大丈夫じゃねーって。ちゃんと伝わっているかフォローしろよ。ちゃんと会え、ちゃんと話せ、そこ端折るな。

例によってミもフタもない言い方になりますが、人間関係って結局のところどれだけ手数をかけたかですよ。面倒くさいことをどれだけ面倒くさがらずにできるかですよ。つまりはどれだけその人の心に寄り添えるか、そこに理屈は関係ない。

一見すると非論理的で非効率的なことの積み重ね。生の人間同士の付き合い、心と心のつながりってそういうもんじゃないですか。

どう言えばあの人を振り向かせられるか。そんな見返りに執着した、打算の言葉には誰も振り向きませんよ。そういう執着心を手放して、ただ相手の心に寄り添うから、それが言葉や態度として伝わり、その積み重ねが相手の心を引き寄せるというもの。

大勢の人から信頼されている人、愛されている人は、ほぼ間違いなくその手間を惜しんでいませんよ。仕事では論理的で、効率を優先するような人でさえ、人間関係については恐ろしいほどに非効率なことをやってるんです。

だから、まずは相手の心にどれだけ寄り添えるか、それを言葉と態度でどれだけ示し続けられるか。繰り返し言うように、そんな効率とはまるで無関係な、泥臭くて面倒くさいことができるかどうかでしょう。

<参考過去記事>
相手の気持ちに寄り添う想いが、本気の言葉を心に届ける。その人への理解と共感が、言葉に信頼と説得力を生む。

まあ確かに、効率的に相手の心を引っ掛けるような、詐欺師的小手先テクニックってのある。でもそんなの一過性。その場凌ぎの騙しです。信頼関係を積み上げるのには、役になんて立ちませんから。

結局のところ最後は、効率とはまるで無縁な、一見するとバカバカしいとさえ思えるようなことを、ショートカットせずに必死に積み上げていける人が、一番信用されるってことでしょう。

人間関係に迷うことがあったなら、心のどこかで結果だけ求めて、面倒や手間をショートカットしようとしていないか。そんなことを見直してみるといいかもしれませんね(^。^)y-.。o○

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小川 健次
1973年生まれ。
株式会社リエゾンジャパン 代表取締役
一般社団法人感覚刺激と脳研究協会 理事
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