身近な人を褒めるほど、あなたの周囲は明るさと幸福に包まれる。噂話をしたければ、その人を褒めて自慢しよう。
■悪口言うほど自分自身を貶める。
酒の席でも井戸端会議でも、その場にいない人の話しってのは、なんだかんだで盛り上がるもの。
人は他人との比較によって、自分のポジションを把握する社会的な生き物である以上、自分以外の他人の噂に興味が湧くというのは、ある意味では自然なこと。
だからそれ自体はいいんです。噂もすればいいし、そこにいない人の話しをしたところで、どうということもない。むしろそれで盛り上がったり、会話の糸口になったり、それこそ酒がうまくなるんだったら、別に他人の噂話しを否定してもしょうがない。
でもね、注意すべきはその中身。気軽に話すその内容が、他人のネガティブな要素、つまりは悪口だったら困りもの。僕の小川健次個別コンサルティングの中でも、発話についての話しはよくしますが、悪口ってのは結構厄介な場合が少なくない。
だいたいね、悪口なんて言ったところで、得する人なんていないんです。いや、得するどころかむしろ害悪。おまけその悪口の対象が、言ってる人の身近な人や、直接的に関わっている誰かだったりしたら、はっきり言って救いようがないですよ。
うちの会社は上の人間が、使えないバカばっかり。ホントにしょうもない人しかいないのよ。
って、ちょっと待て。じゃあその使えないバカばっかりの下についてるあなたは、もっと使えないバカなんですか? しょうもない人なんですか? いや、そうじゃないでしょう。でも、周囲の人間はそう思いますよ。少なくとも僕はそう思う。
うちの亭主ったら、ホントにダメなヤツなのよ。とんでもないろくでなしで最悪だわ。
って、ちょっと待て。じゃあその人で良しと思って、その人の嫁に行ったあなたは、ご主人以上にダメなろくでなしってことなんですね? だからそうじゃないでしょ。でもね、同じように周囲の人はそう思うんです。もちろん僕もそう思う。
さらにそういう発言は、あなた自身が、そういう立場にいる自分自身を肯定していることになる。そんな自分でいること認めているんです。結果的にあなた自身のセルフイメージが、そういう立場の自分でいることを受け容れて、そのあたの姿が定着してします。
つまり、あなたが身近な人の悪口を言うってことは、あなた自身を貶めているのと同じこと。おまけにその発言が、あなた自身の思考と行動の一部になる。あなた自身がそういう人になる。
<参考関連記事>
言葉にすると、それは現実に引き寄せられる。あなたの言葉が、あなたの世界をつくる。
何より、悪口言ってる人の発するエネルギーって、暗くてどんよりしたものですよ。そんなエネルギーには誰も触れたくない。その上、この人って私の悪口もどっかで言ってるんだろうなと思われる。そして気づいたときには、あなたの周囲に誰もいなくなる。
それが自分に対してであれ、他人に対してであれ、あなたが発した言葉は、その内容に準じた結果を引き寄せるんです。
■褒めると皆がハッピーになる
言ってみれば当たり前のことなんですけどね。身近な人の悪口を言う人って信用できませんよ。それが何かしら意図のあることであれ、意図のない面白半分の話しであれ、そういう発言をする人と、仲良くしたいと思う理由がないもん。
それでもまあ、愚痴レベルのボヤきくらいはある。少しくらい言いたくなる気持ちもある。ならばそれは、ホントに限られたとこでだけ吐き出して、そこですっきりして終わり。表であれこれ言ったところで何の得にもならないから。
周囲の人は遠ざかり、あなた自身のセルフイメージも急降下。悪口言ってたところで、誰も幸せにならないでしょ。まあ他人を貶めることで、自分が偉くなったような気分にはなれるかもしれませんが、それ気分だけだから。実際には自分を貶めてるだけだから。
だったら表で他人の悪口を言わないことですよ。悪口言っても損するだけだもん。なら黙って何も言わないほうが100億倍まし。
どうせ、本人のいないところで、その人の噂話をするならば、その人の悪口ではなくて、褒められることを口にすればいいじゃないですか。その人の素晴らしいところ、その人の良いところを、そこでの噂話しの話題にすればいいんです。
あなたの会社、あなたの上役のことを褒めて自慢すればいいんです。あなたはその素晴らしい会社の社員で、スゴイ上司の部下なんです。そんなことを話しましょうよ。
あなたのご主人あなたの彼氏が、いかに素晴らしいかを語ればいいんです。自慢していいですよ。あなたはその人の妻だったり彼女だったりするんです。それを話せばいいでしょ。
身近な人、大切な人のことを褒められる人ってのは、信用できる。あ。この人はちゃんと、私のことも良いところも見てくれるんだろうな。ちゃんと自分に自信を持っているんだろうな。そんな安心感を周囲の人に与えられる。
そりゃあね、誰も聞いてもいないような自慢を延々とされれば、そりゃ誰だって引きますよ。だからそこはバランスの問題。別に自慢を推奨しているわけじゃない。そこにいない人の話しをするなら、悪口じゃなくて褒める話しをしたほうがいいでしょ。ということ。
多くの場合、ホント心に余裕のある人や、自分の考えをしっかり持ってる人って、自分の身の回りの人の悪口を発しないですよ。そりゃ笑い話しでネタにするくらいはあるでしょう。それでもその人の名誉を傷つけるようなことは言わないし、必ずフォローもしてますよ。
それにね、あれこれ他人のことを言える資格があるのか。っていう根本的な問題もあるし。
<参考過去記事>
他人の批判をしたくなったら、考えるべきこと。他人にイライラしなくなる方法。
あなたが誰かを褒めても、それに周囲の人は賛同してくれないかもしれない。それでもね、身近な人のことを表で褒められる人の言葉は、聞いていて気持ちがいいし明るくなれる。悪口聞かされるより、ずっといい。
誰かを褒めようとするってことは、その人のポジティブな要素を見つけようとすることでもある。だから自然とあなたの心も明るくなる。そして周囲も明るくなる。皆がハッピーになる。他人の噂話しをするときは、その人を褒めることに力を注いでみたらいいってことですわ(^。^)y-.。o○
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