相手が気づいていない、良いところを見つけると信頼関係が深まる。悪いところを指摘するだけなら、溝が深まりお互いのストレスになる。
■他人の弱点を指摘しても得るものなし
人間誰であれ強みもあれば弱みもある。その人の好きなところもあれば、そうでないところもある。
完全無欠の人などいない。性格や人間性といった内面的な問題はもちろん、肉体的、そして環境的など何かしらを抱え背負って生きている。
その中で多くの人は、自分にとって足りないもの。自分にとっての弱みというものを大体わかっている。さらには、それを自分にとっての、根深いコンプレックスとして感じてていることだってあるでしょう。
自分でわかっている。気にしている。それを他人から、ワケ知り顔であれやこれやと指摘されて、面白く思う人なんかいませんよ。むしろ、不快に思われウザがられ、あっちに行けと遠ざけられるのがオチ。
さらに困ったことは、そういう指摘をする人に限って悪意がないこと。だから言ってあげてる。教えてあげてる。だからそれに従わないのはおかしい。そんな押し付けまがいの強要にさえなる。
特に身近な人。大切な誰かに対して、親しいから、その人を思うから。そんな善意であれこれ言う。相手にしてみりゃホントは触られたくないところを、針でキリキリやられる思いでしょう。
こっちは善意で相手のためを思って言ってる。相手は言わずともわかっていることを、いちいち言われる。そうして溝が深まっていき、いずれどちらかがブチ切れてさようなら。という誰も幸福にならない結果になる。
もちろんお互いのためにどうしても改善を要する、ということについてはお互いで建設的な改善案をもとに話し合えばいいこと。それに相手が気づいていないことなら、それはそれで教えてあげればいいだけのこと。
一方が一方にただあれこれ指摘したところで、指摘されてるほうは分かってて改善できずにいるわけだから、イライラするのは当たり前。そこはお互いの距離感を図りながら、言っていいこと言うべきことは考えなきゃいけない。
<参考過去記事>
図解あり/心地良い距離感を保てる相手は信頼できる。心地良い距離感が崩れると信頼関係も崩れる。
善意であれ誠意であれ、他人の欠点や弱点に言いたくなることはある。でもそれ言うだけじゃ単に言いたい欲求満たしたいだけの自己本位。言われる相手にしてみりゃだから何だと思うだけ。
■変わるべきは他人ではなく自分
まあでも、それ以前に相手に改善を要求するより前に、まず自分がどうなのかということについて、ちょっと立ち止まって考えてみるべきでしょう。
人のフリ見て、という意味ではなくて、相手の弱点をどう自分がフォローできるのか。相手の足りない力の部分を自分はどうすれば補えるのか。人の足りないところに焦点を合わせるのではなく、自分のできることに焦点を合わせればいいだけのこと。
上でも言ったように完全無欠の人などいないんです。相手に足りないものがあるように、相手に弱点があるように、自分にも足りないものや弱点がある。
お互いの足りないところについて、あれこれ指摘し合う関係ではなく、その足りないところを補え合える関係こそが、お互いの信頼の絆が強い関係というものでしょう。
相手を変えるのではなく、相手を尊重しながら、まず自分が成長していき、結果的にお互いがともに肯定的な影響を与え合って成長速度が高まる。つまりはマスターマインドの関係性。
<参考過去記事>
図解あり/お互いの世界観を尊重し合えるから、マスターマインドの関係性がつくられる
同時に、相手の欠点や弱点を気にするよりも、その人の長所や良いところを見つけることですよ。
自分の欠点や弱点については、誰でもおおよそわかっちゃいるんです。逆に、自分の長所や良いところについては盲点になっていることが多い。
だったら、わざわざ相手がすでにわかっている欠点指摘するよりも、まだ気づいていない長所を見つけて褒めてあげたほうが生産的。
その人の良いところを見つけようとするのは、肯定的な心の動き。その人を褒めようとすれば必然的に、自分自身の心がポジティブになる。それにそれを言葉にして伝えれば相手も喜ぶし、さらにそこを伸ばしたくなる。良いことづくめ。
誰かの悪いところをについて考えたり、それをつい本人に指摘したくなったら、ちょっと考えてみる。それを補うために自分はどうすればいいのだろうか。そしてその人の良いところはどこだろうか、と。そして良いところは伝えて褒める。
それだけで余計ないざこざによるストレスから解消されるだけでなく、お互いの信頼関係がより一層深くなっていくというものですな(^。^)y-.。o○
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