ひさびに質問ネタ。
同じ目標を持った仲間との関係が、どうもうまく維持できず、途中で関係が崩れるという方から受けた相談と、そのやりとりの中であった話題をシェアと備忘録代わりに。
というわけでテーマはこちら。
図解あり/お互いの世界観を尊重し合えるから、マスターマインドの関係性がつくられる
■どの領域で一致できるか
この話題は各種のセミナーをはじめ、雑誌『Insight』上でも頻繁に取り上げたりもしていますが、まあテーマとしては重要なので再確認の意味合いも含めてになります。
特にナポレオン・ヒルの成功哲学から『マスターマインド』のノウハウについて考察してみると一層わかりやすいので、関連書籍を読まれるか、ナポレオン・ヒルのセミナーに参加されるとよりわかりやすいでしょう。
念のため、ナポレオン・ヒルの言うマスターマインドの定義は
二人以上の人々の間で、
明確な目標の実現のために結ばれる、
調和の精神に基づく、知識と努力の総和
となるわけですが、言葉の定義以上に重要なのは、自分と関わる他者との関係性が成果を生み出すことになっているかということ。
つまり、なんとなくの惰性で繋がっている人間関係や、依存したりされたりの人間関係に埋もれているとした場合、それが自分の目標達成に結びつくような力が生み出されているかってことです。
このあたりをわかりやすく解説するために、今日も図解を用意しました。
AさんとBさんには、それぞれ目標がある。
そして、お互いがそれぞれの目標を達成する上で必要な、個別具体的な目標が一致している。この場合、共通の目標についての利害が一致するので、それはマスターマインドの関係性。
だから、その利害が一致できる領域、一致できない領域をお互いができる限り掌握し合えるように、自己開示は常にする必要があるんです。
一方でAさんとDさん。そしてBさんとEさん。ここは特段一致する目標がないので友人ではあるけれど、マスターマインドではありませんわな。
いや。こりゃ当たり前。仕事でもプライベートでも、趣味や利害が一致しない人と何かを一緒にすることはほとんどない。
実のところ趣味や利害が一致しない人との関係性については、この場では正直どうでもいい。いや、どうでもよくはありませんが、少なくともこの場では。
ここで大事なのは目標を共有している相手との関係性。
■世界は人それぞれが持っている
上のゴッホも感嘆の声を上げるほどの素晴らしくアーティスティックな図解にもあるように、Aさんには自分の目標があり、Bさんにも自分の目標があるということ。つまりはそれぞれが、異なったパーソナリティを持った別の個人であるということ。
にも関わらず、一部の利害が一致しているだけの相手を、自分の全目標のためのパートナーとして考えるから話しがややこしくなる。
あなたにあなたの世界があるように、相手には相手の世界がある。
あなたが相手のためにできることに限りがあるように、相手があなたにできることにも限りがある。
だから相手に過剰の期待をしても仕方ない。相手に過剰の期待をさせても仕方ない。
自分の目標の達成や欲求を満たすために、相手の目標を変えさせようとか、相手の世界を壊そうなんてのは、結局はお互いの世界を壊すことにほかなりませんよ。
<参考過去記事>
自分は自分。他人は他人。違いを認めるから人間関係はうまくいく
一致できる領域で、それぞれが主体性を発揮し、自分にとっても相手にとっても利益(物心ともに)になることを考えればいいんです。それが最終的にお互いの目標の達成になるし、結果的に一致している領域の絆も強くなる。
その一致できる領域が例えば「家庭」であれば、それは結婚になるのでしょう。でもそれは全人格を一致させるということではない。
あくまでも異なる世界観を持った人同士が、「家庭」という共通の目標(もちろんそれだけじゃないでしょうが)を持ちながらお互いの人生の目標を達成していくこと。
まあ結婚だろうが仕事だろうが、同じことですわな(^。^)y-.。o○
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