成長できる刺激を与え合える関係が、お互いの人生に付加価値を生む。傷の舐め合いもたれ合いの関係は、後悔と失望を生む。
■その関係で生み出される付加価値は何か
自分が付き合う人との関係を見直す機会があるならば、その人との関係を通じて自分がどの程度成長しているかを考えてみるのは重要なこと。
成長とは社会的な地位や立場、経済状況等だけでなく人間的な成熟度。学びの深さや気づきの多さといったところでしょうか。
もちろん、それは数値として評価できるものもあれば、主観でしか判断できないものもある。でもいいんです。自分の実感としてどうなのか、だから。
そして尺度は状況環境がどう変わったかではなく、自分自身がどう変わったか。状況環境なんてのはタイミング次第で変わるもの。自分の中にある揺るがないモノがどう変わったかですよ。
その人と出逢って、付き合い始めたことで、お金の面倒を全部見てくれるようになった。欲しいものは買ってもらえる。行きたいところには連れていってもらえる。その人との出逢いで余裕ができた。
それはそれでいい。でも、その人がいなくなったらどうするの。そしたら元に戻ってしまうのであれば、結局自分は何も成長してないし学んでないのと同じこと。ただ依存することに時間を使っただけ。
その人との関係を通じて、自分でお金を稼ぐ力を磨けたのか、お金以上に価値ある体験をし、その体験を通じ学びや気づきを得て未来への糧とすることができたのか。
同じように、その人と出会ってから、毎日がとても楽しくてモチベーションが高まる。充実した日々を過ごせている。
それもそれでいいですよ。でもその人がいなくなったらどうするの。そしたら、また元に戻る。モティベーションも下がって退屈な日々に逆戻り。だったらそれもその人に依存していただけでしょう。
その人との関わりを通じて、自分でモティベーションを高める力を養えたのか。行動する勇気を身につけられたのか。日々の生活に喜びを見出す洞察力を鋭くできたのか。
それは相手に限らず自分も同じ。自分と関わることで、相手が成長できているかどうか。出逢ったときから今に至るまで、自分と相手、お互いにとってどれだけ有益な時間を過ごせているかは、考えてみるべきことでしょう。
それがなければ少し言いすぎかもしれませんがね。単なる馴れ合いもたれ合いにしか過ぎませんよ。傷の舐め合いにはなるかもしれないが、そこから付加価値は生み出せない。
付加価値を生み出す関係をつくりたければ、そうでない関係はときに手放す勇気も必要ですよ。手放すから手に入るものものある。
<参考過去記事>
手放すことを恐れるよりも、停滞することを恐れよう。勇気を持って手放せば、今まで以上の喜びと幸福が手に入る。
まあそういう関係もときには楽でいいかもしれない。でもね。お互い後になってから、あの付き合いは何だったのか。そう思うことになるのが想定できるなら、ちょっといろいろ考え直してみたほうがいいかもしれない。
■マスターマインドの関係性がお互いの成長を促進する
お互いが成長できる刺激を与え合う、それによって成長したお互いが、さらに刺激を与え合う。だからお互いの関係に付加価値が生まれる。意味があると思える人間関係になる。
1+1=2にするなら、そりゃ相手は誰でもいいってことでしょう。でも1+1=無限大にできる関係性って、ちゃんと相手を見て考えないといけないでしょう。つまりはナポレオン・ヒルが言うところのマスターマインド。
別に社会通念上のその人の能力やスキル、財力云々という意味ではない。あなたが望む生き方にとって価値を生み出してくれる人。あなたの持てる能力によってその人に価値を生み出すことができること。
そういう関係だからこそ継続する意味がある。大事にある価値がある。お互いにとって。
あなたが今付き合ってる人は、あなたにとってマスターマインドと言えるかどうか。あなたが今付き合いたいと考えている人は、マスターマインドになれる人かどうか。あなた自身がその人にてマスターマインドになるに相応しい人かどうか。
そんな基準で今の人との関わりを見直してみれば、あらためて清算すべき関係や継続すべき関係。そして新しく構築すべき関係。それらがどのようなものなのか。おぼろげながらでも見えてくるというもんですよ。
ビジネスではもちろんのこと、恋愛や結婚、友人同士における関係性でもまったく同じこと。
なんとなくその場の雰囲気やノリに流されるのではなく、見た目の条件云々というところの惑わされるのではなく、お互いがお互いの生き方に対してどんな影響を与え合うことができるのか。その基準で考えれば、そうそうそこで失敗することもなくなりますよ。
とはいえ、人間同士の付き合いなんてのは予測不能なことが多いもの。人なんて状況環境次第で変わることだってある。だから絶対の成功法則なんてない。
いや、だとしても、というよりだからこそ、付き合う相手、付き合っている相手との関係については、一度冷静になって考えてみたって損することはない。
なんとなく寂しさ紛らわすためだけの関係性や、一時的な表面上だけの利害関係を維持することが、自分の人生にとってどんな価値を生み出すのか。それそのものどんな意味があるのか。人との関係に悩むことがあるならば、そこを基準に考えてみればいい。
もちろん馴れ合いもたれ合い、傷の舐め合いが良ければそれもいい。誰が責めるものでもないし、自分が望み自分が納得して後悔しないのならそれが一番。人生いろいろ。人との付き合い方もいろいろ。
良くも悪くも僕たちが出逢う相手、縁の結ばれる相手は自分が潜在意識下にイメージした人ですしね。
<参考過去記事>
出会いの縁は偶然ではなく、心に描いたイメージによって生まれる。会いたい人を鮮明にイメージすれば、必ず出逢えるまた会える。
お互いに刺激し合い、成長し合い、可能性を拡げていけるような関係をつくりたいなら、人との関わり方の基準を考え直してみればいい。
そして、自分のこれまで付き合い方、今付き合ってる人との関わり方、それを通じてお互いがどの程度成長しているかを考えてみることが、今後の付き合い方を考える参考になるってことですわな(^。^)y-.。o○