比較する相手のレベルが、あなたのレベル。自分のレベルを上げたいなら、上のレベルの人と比較しよう。
>■自分と誰を比べているか
人は皆、自分以外の誰かと比較をするから、自分の立ち位置がわかるというもの。意識的であろうが無意識的であろうが、人は常に自分と誰かを比較する。
他人との比較なんかやめよう。自分が納得すればいいじゃない。なんてのは寝言ですよ。自分以外の誰かがどんなポジションにいるかが、わからなければそもそもの自分の位置がわからない。
世の中の平均年収が5千万円だったなら、年収2千万円だったところで嬉しくない。むしろ、なんで自分はこれしかもらえないのかと、悔しささえ感じるでしょう。
その逆に、世の中の平均年収が150万円だったなら、なんだか勝ち組な気分になる。人より秀でた自分を褒めて認めたくなる。
人は社会的な生き物なんです。社会を構成する上では、序列は絶対的に必要になる。だからこそ、人は無意識のうちに、自分が生存するその社会の中で、自分の序列を確認したがる。つまりは比較をしたがるということ。悲しいけどこれ、人の性なのよね。
まだ結婚できないけど、あの人よりは私も若いし、まだチャンスもあるからまあいっか。私がこんなに大変なのに、あの人が幸福そうにしているのは許せない。なんで私があの人と同列扱いなのよ。なんっつー感じて、人の心ってやつは、常に自分以外の誰かの立ち位置の影響を受けるもの。
もちろん、それでヤル気が高まることもあるでしょうし、心が安らぐこともあるかもしれない。その一方で、それで死ぬほど焦ることになるかもしれないし、毎日無料配信中の小川健次メールマガジンや、毎朝一言のLINEのメッセージ読んで、眉毛の太さに嫉妬することになるかもしれない。
いや、だからね、他人と比較しないことができるなら、そりゃそれが一番でしょう。もっと言えば、他人と比較するのではなく、自分がなりたい理想の自分。望んだ幸福を手にしていると、比較できれば一番いい。でもね、実社会の中ではそうもいかない。良くも悪くも他人との比較は避けられない。
他人と比較するのは、自然なこと。それはしゃあない。でもね、誰と比較するかってことは、自然なことじゃなくて、あなたの選択によることが大きい。
あなたが比較する相手が、あなたより立場的、能力的に弱い人であれば、あなたには安心しか生まれない。そこで思考も止まってしまう。だから行動も限定的になるし、世界が拡がることもない。
さらには身近な世界の中だけを比較対象としてみていれば、小さなこと、小さな違いにばかり囚われて、ストレスしか感じなくなる。私より先に結婚するなんて許せない。うちの子よりいい幼稚園なんてふざけんな。ストレスと嫉妬が入り混じって、やがてそれは憎悪にさえなる。
<参考過去記事>
嫉妬や執着は、〇〇すると手放すことができる。心を楽にすると、幸せを引き寄せる。
あなたが今いる立ち位置より下の方だけ、あなたが今関わっている身近な人だけ、そこだけを比較対象にしているから、思考と行動が狭まるんです。ならばもっと上の立ち位置の人と比べてみる。もっと広い世界の人と比べてみる。比較対象を変えてみることで、あなたの思考と行動も変わるのだから。
■比較対象を広げると世界が拡がる
身近で狭く小さな世界の中だけで、自分より下の立ち位置の人だけ。そういう人だけを、あなたの比較対象にしていると、そこで思考も行動も止まるだけ。
そうして、あなた自身も、その世界の中だけでの優劣にこだわりすぎることになる。広い世界の中では、吹けば飛ぶような小さな話しにも関わらず、その世界の中にこだわってると、その中での満足を得ることに夢中になる。
だからお山の大将になるんです。その狭い世界の中ではちやほやされても、表に出たら、誰にも相手にされなくなる。外の世界で通用しない自分にショックを受けて、また狭い世界に戻ってくることになる。結果、ずっと同じ世界の中で悶々と過ごす日常になるんです。
さらに最悪なのは、その世界の中で、なんとか自分の相対的評価を上げるために、あの人の足を引っ張って無理矢理評価を落とさせようとする。まあ悪口や陰口の類ってのはだいたいこういう種類のものですよ。
冒頭でも言いましたけどね、僕たちは好む好まざるとに関わらず、自分と誰かを比較してしまうもの。比較によって、自分の社会的なポジションを見極めるもの。そして比較対象はあなたの選択によって決められる。
ならば、比較対象を変えることですよ。あなたがスゴイと思える人。こうなりたいと思える理想の人、尊敬できる人を比較対象にすればいい。そこまでいかなくても、あなたよりレベルが高いと思える、立ち位置の上の人と自分を比較するんです。
あの人とあなたの差はどこにあるのか。その差を埋めるにはどうすればいいのか。そう考えることで思考が拡がる。だから行動も生まれて世界が拡がる。やがてあなた自身のレベルもUPする。
世界は広い。ちょっと視界を外に向けるだけで、あなたが心からスゴイと思える人がいる。ちょっと上を見るたけで、あなたが比較対象にする価値のある人たちはたくさんいる。
どうせ自分と誰かを比較するなら、そういう人達と自分を比較することですよ。身近な人や下のほうばかり目を奪われることなく、目は外と上に向けるんです。それだけで、思考と行動の幅が拡がる。小さいことでクヨクヨしていられなくなる。やる気が高まる。
あの人と私とどっちが出世が早いか。あの人の亭主はどんな人なのか。んなこたぁ、外の世界や上の世界を比較対象て考えてるときには、死ぬほどどうでもいい、取るに足らないくだらないこと。
誰をあなたとの比較対象とするかは、あなたの選択。金持ちになりたければ、金持ちと自分を比較することでしょう。愛されたければ、愛されてる人を比較対象にするんです。そうじゃない人と小さな世界で張り合っても、何の意味もないから。
<参考関連記事>
愛される人は、○○な選択をしている。大切な人とのご縁は、選択次第で引き寄せる。
常に成長し続けている人、行動的で前向きな人ってのは、常に自分との比較対象を広い世界や、上の世界に求めている人ですよ。だかたそこを目指して自分のレベルも上がっていく。小さなことにクヨクヨしない。
まずは、あなた自身が、あなたが比較すべき対象について考えてみることです。その比較対象こそが、あなたの今と未来のレベルを現わしているってことですから(^。^)y-.。o○