自分にとって価値あるものが何かがわかれば、嫌いな人ともうまくいくし、嫌いな仕事もうまくやれる。
■嫌いなことの効用
好きなことは誰でもやるんです。やるなと言っても勝手にやる。
同じように好きな人には勝手に近づくし、誰が頼まなくても親しくなりたいと思うもの。
だからあえて、そうでないものにも目を向けてみる。
嫌いなことをやってみるんです。
これが意外なことに、結構うまくいくことが少なくない。
嫌いなことだから良い意味で客観的で建設的な批判精神を持てる。だから物事がスムーズに進むようになる。
嫌いなことだから、それを好きになるようにどうすれば良いかという、具体的なアイディアが生まれる。
嫌いな人との付き合いも同じこと。
嫌いな相手だから、無駄に親密になる必要もなく、ドライで割り切った関係を維持できる。だからグダグダの馴れ合いにはならない。
嫌いな相手だから、その人とどうすれば良い付き合いができるかという心の動きが生まれる。だから人の良い点がよく見えるようになる。
ちょっとした印象や、これまでの経験で「嫌い」を理由に目を背けるのではなく、あえて「嫌い」であるからこそ目を向けて見るだけで違った発見は多くあるもの。
ぶっちゃけ言うと、僕自身の経験でも、うまくいった仕事のいくつかには「嫌い」「絶対やりたくない」と思うことがありました。
が、それも後で振り返って考えてみると、嫌いだから、やりたくないから、こそ結果的にうまくいったと断言できることばかり。
もちろん、関わることどころか、視界に入るのも嫌だし、それ自体が苦行以外のなにものでもないと感じることであれば、無理して嫌いなことや嫌いな人に関わることもないでしょう。
■最も大きいリスクは何もしないこと
好きなことであれば集中できる。力をいくらでも注げる。
逆に言うと、のめりこみすぎて客観視できないリスクもある。
俺が素晴らしいと思ったこのアイディア。世の中の人も賛同してくれるはず・・・
が、完全スルーの大失敗。
大好きなあの人の言うことなら、何でも信用できるしずっとついていきたい・・・
が、まんまと騙されボロ雑巾。
そして最後は可愛さ余って憎さ1億倍なんてね。
別に好きなことにハマるのがいけないわけじゃない。
むしろ何かコトを成そうとするときは、そのエネルギーが必要不可欠。だから好きなコトや好きな人には多少のリスクを犯しても突っ込むべき。
とはいえ、そういうリスクもある。リスクを回避しようとしても、ハマってるときは何も見えない。
だから大きな結果を出せる反面、大きな失敗もすることもある。
が、嫌いなことではそうはならない。いちいち批判的かつ客観的に見てしまうから、道を踏み外すことはそうそうない。完璧な満足が得られる結果は出なくても、まあ納得できるくらいの結果は出せる。
それに嫌いな人との関わり場合、嫌いというのは自分と違う考えであるわけだから、違う視点、違う考えで意見を交換しあえるという点でもメリットがある。
だからとにかく、嫌いな仕事、嫌いな人、ということで思考を止めないことですよ。どんなことでもそこには学びや気付きがあるし、最も価値ある『経験』が得られる。
嫌いを理由に何もしない、誰とも関わらないってのが一番のリスクですわ。
一応誤解のないように言っておきますが、嫌いなことばっかりやって、リスクを回避して小さくまとまろうということじゃありません。
嫌いなことでも取り組み方次第で、どうとでもできる。なのであまりネガティヴに考えることもないでしょう。というところですな(^。^)y-.。o○
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