彼の期待を上回るから、愛される。予想以上のことをすると、心の距離が近くなる。
彼の期待を上回るから、愛される。
自分で決めて、自分でそれをやり切り、よーしっ!とガッツポーズを決めたにも関わらず、なぜだか周囲の人は白け顔。
その一方で、どう見ても、あなたが出した結果よりも劣っているにも関わらず、周囲から称賛の嵐。スタンディングオベーション。
おいおい。こりゃ一体どういうことよ。なんであいつは称賛されて、私のことはスルーすんのよ。ちょっと贔屓しすぎなんじゃないの。私が可愛いからって嫉妬してんじゃないの。と、勘違いなこと言って、ヒンシュク買う前に、ちょっと待て。
誰も贔屓なんかしてないし、それこそあなたに嫉妬なんかしてないから、安心していい。僕が毎朝無料で配信している小川健次メールマガジンや、LINEのメッセージ、それにYouTubeの動画でも観たり読んだりしながら、冷静になったほうがいい。
あのね、それ自体は全然おかしいことじゃない。あなたが評価されないのに、あの人が評価されること。あなたより劣った結果なのに称賛されること。別にそれ不条理でもないし、むしろ当然のことな。それが自然なこと。
だって、人からの評価は往々にして絶対値じゃなくて、相対値で決まるのだから。期待に対して、それをどれくらい上回ったか。もしくはどれくらい下回ったか。
要するに、あなたの結果は、皆が最初からあなたならできると思ってたこと。このくらいはイケるでしょう。そう思ってたから、別に称賛する理由もない。言ってみれば、当たり前のことをやっただけ。当たり前のことには誰も注目しないでしょ。
その逆に、あなたより結果の劣るあの人は、期待値があなたよりずっと低かった。そしてそれを大きく上回った。それがあなたの結果より劣ってたとしても、皆が無理だと思うことを、あの人はやった。そりゃ称賛されて当然でしょう。
言うまでもないが、売上だとか、記録もののスポーツなど、客観的な絶対の数値によってのみ、勝ち負けや、その人やその結果への評価が決まるという場合もある。とはいえ、実際の日常生活での他者評価なんて、ほとんどはなんとなくの相対値で皆決めている。
だからね、あなたへの期待値が100なら、あなたがそれをくらい上回るか、下回るかによって他人は評価する。期待値どおりは誰も喜ばないし、驚かない。仕事だってそうでしょ。100%は当たり前。101%からがプラス評価の対象。
あなたが大切な人のために力を尽くしていたとしても、それが期待値通りなら、その人は別に喜ぶことはない。だって思った通りのことなんだもん。でもそれを上回ることを、言葉や態度で示されれば、あの人も心が揺さぶられる。だからあなたに感謝する。だからあなた愛したくなる。
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それに、誰かに対して、期待されている以上のことをしようと思うときは、心のスイッチがポジティブの側に入ってるはず。その人を喜ばせたい、その人の笑顔を見たい。自分への見返りへの期待を手放して、その人のことだけを想える。
だから相手だって、素直にあなたの想いを受け容れられる。そこに、つまらない下心がないから、自然な流れで心の距離が近づく。好意が好意を引き寄せる結果になる。
予想以上のことをすると、心の距離が近くなる。
誰だって当初の期待を上回られれば嬉しいと感じるし、逆に期待を下回られればがっかりする。
どんなに普通に観れば面白い映画でも、前評判が高かったがゆえに、期待値MAXで観てみたら、うん、まあ、面白いは面白いけど、こんなもんでしょ。みたいな感想になる。期待しないで観た知らない映画が、面白くて儲けもん。という感想になることもある。
120点の期待をされてた人が、100点取ったところで誰も褒めてはくれない。むしろガッカリされるだけ。逆に、40点を期待されている人が80点取ったら、そりゃ皆大絶賛。期待を遥かに上回る予想外の結果だから。そりゃ人は感情も揺さぶられる。
ということは、あなたも、あの人から掛けられている期待に対して、その期待を上回ればいいということ。そうすると、あの人からあなたへの評価がグングン上がるということ。期待どおりのことをするのは当たり前。それを上回るから相手の感情を揺さぶれる。
そんなに難しいことでも、おおげさなことでもない。ほんの少しの気遣いと、ほんの少し相手の気持ちに寄り添う想い。ただそれだけのこと。
あの人が期待していることに、プラスアルファを加えてみる。上司からの指示にも、プラスアルファを加えてみる。日常の小さなことの中に、プラスアルファを加えられる機会はいくらでもある。
頼まれて弁当を買い行ったときに、お茶を一本ついでに買ってくる。醤油を取ってあげるのと同時に、小皿も一緒に取ってあげる。ファイルに綴じた書類に、インデックスをつけておく。さらについでに、アスクルで新しいファイルも頼んでおく・・・など
些細なことで生まれる相手の喜び、そして相手の期待を上回ろうとするあなたの気遣い。それぞれはホントに些細なこと。その積み重ねが、あなたとその人、お互いの心の距離を縮めるというもの。
それに、相手があなたに何を期待し、何を求めているのか。そしてあなたが、その人のために何ができるのかを考えないと、それもできないし。だからこそ相手の気持ちに寄り添うことも、同時に求められる。
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些細なことでも、あの人の期待を一つ上回ること。一つ上回るごとに、あなたとあの人の心の距離が、一歩縮まる。お互いの愛が一歩深まる。見返りへの期待に執着せずに、ただその人のことだけ想って言葉にしてみる。行動してみる。
あの人の喜び、あの人の笑顔をイメージして、その喜びと笑顔を生み出すために、あなたができることをやってみる。誰かのために力を使える心の余裕を持つことよ。するとあなたもあの人も、お互いが幸せになれるから(^。^)y-.。o○