一歩踏み込んでイメージすると、ご縁が深まる。お互いの立場に思いを巡らせると、関係をもっと良くできる。
人は時と場合によって違う顔を見せる
人の印象は、服装や髪型、所作など、そのときの見た目の容姿によって左右されてしまうもの。そういう意味では第一印象ってのは大切。
とはいえ、第一印象を決定づけるのは、服装や髪型、所作など、見た目の問題だけかといえば、そうでもないこともある。
お互いが出会ったそのときの状況や環境。お互いの立場や利害関係。その人とあなたの気分や感情によっても大きく変わるってもの。小川健次メールマガジンや、毎朝一言のLINEのメッセージにしたって、読むタイミングによって、同じ内容でも癒されたり、ムカついたりすることがあるでしょ。
会社にいるずっと嫌いあその上司。いつもコミュニケーションがうまく取れないし、思いつきでものを言う。部下の言葉に耳を貸さず、問題点を指摘するとすぐキレる。そのくせ自分より上の人間の言葉には忠実で、いつもおべっかばかり。見ているだけでイラつくし、もうガマンも限界。
では、もし仮に、その上司が、あなたの部下だったとしたらどうか。あなたの言葉に忠実に従い、あなたが与えたミッションを確実に達成する。そんな部下なら、あなたはその人にどんな印象を持つでしょう。
要するに、その人があなたの上司だから、嫌な気分になる。その人を苦手に思うってことでしょ。その人だって、あなたが部下だからそういう接し方になる。お互い違う状況環境、違う立場で出会い、接することがあったなら、今とは異なる印象になる。ただそれだけのことですよ。
あの日あのときあのタイミング、あの関係として出逢ったから、心惹かれた。あの日あのときあのタイミング、あの関係として出逢ったから、親の仇ほどに憎いと思った。今のお互いの立場がそうだから、ムカついたり信頼し合えたりしているんです。
言ってしまえばミもフタもないんですけどね、人の好き嫌いや相性、そして印象なんてもんは、実際にはあなたが思っているほどキッチリと固まったもんじゃないんです。
その場そのときその状況下でのお互いの関係、気分や感情によって、いくらでも流動的に変わるもの。
それはつまり、僕たちが抱く他人への印象というものは、あくまでも他人のごく一面を切り取って見ただけで、決められているということ。もちろん、それが悪いワケじゃない。いちいち関わるすべての人の、あらゆる面を知る必要もない。出逢うすべての人のことを理解するなんて現実的でもないし。
だからね、いまいち噛み合わない相手、いまいちイラつく相手と関わるときには、ちょっと違う視点を入れてみる。この人と、違う場面や状況で関わっていたとしたら、どんな関わり方をしていただろうか。この人に対してどんな印象を持っていただろうかと。
それは、また逆もしかり。お相手もあなたのごく一面のみで、あなたを評価していることがある。そこに誤解や齟齬が生まれることもある。それはそれで、以下のリンク先にある会員制サイトでの動画で解説しているので、参考までにどうぞ。
<参考リンク>
人同士がお互いに抱く印象や感情というものは、環境や状況、お互いの立場やそのときの感情によって左右されてしまうんです。
ならば、まだ見ていない、見えていないその人のパーソナリティにほんの少しでいいから、想像を巡らせてみる。お互いの立場が変わったことを想像して、少し別の角度から評価してみる。
誰もがその立場を演じている
近くにいるとイラつくけれど、ちょっと遠くに離れてみて、今まで気づかなかった魅力に気づいた。お互いの立場が変わったことで、お互いの評価ポイントも変わって、関係も大きく変わった。そんな経験の一度や二度は、あなたにだってあることでしょう。
いやまあ、それを逆に言えば、さまざまな角度から、その人のことを考えてみる。いろんな場面をイメージしている。そうするほどに、むしろイライラが募るし、これまで以上に嫌いになる。ということも、人と人と関係である以上はゼロじゃありませんがね。
それはそれでいいじゃないですか。ならば、お互いがそういう立場にならないように避ければいいだけだから。
上司としては最高だけど、あの人が部下だったら…。いや、マネジメント力は高いけど、細かい仕事できなそうだし、それはそれで逆にイライラしそうだ。なんて思うなら、あなたがあの人の上司のポジションになることは、避けるようにすればいいんです。
それともう一つ。上司であるあの人の顔は、あくまでもその場そのときその状況での一面にしかすぎないということ。それこそ上司という立場を演じているにすぎないことを忘れないことです。
誰だって、立場や状況が違えば、それに合わせて違う人を演じるんです。もちろん根本的な中身は変わらないい。でも、上司としての顔と、部下としての顔が違う。妻としての顔と、母としての顔だって違うでしょ。セールスマンとしての顔と、夫としての顔も違う。みなその都度、その顔を演じてる。
そりゃそうですよ。人のパーソナリティには多面性がある。そしてその多面性には、ときに矛盾が孕むことだってある。その上で、必要に応じて、その場その都度、その状況に合わせてベストだと思う顔の役割を演じてる。
そういう意味では、あなたが誰かの一面を見て、その人のことをこういう人なんだ。という印象を持つことがあったとしても、それはあくまでも印象でしかないということ。その人には、今演じているのと違う顔もあるんです。あなたが見ているのは、ごく一面にしかすぎないのだから。
理不尽なことを言われて、キレることもあるかもしれない。パッと見の雰囲気で心惹かれることもあるかもしれない。しかし、それはその人のパーソナリティの一面にしか過ぎない。
せっかくの出会いや関わり、言ってみればご縁というやつ。それがどんな意味があるのかは、今の時点ではよくわかりませんが、少なくとも、その一面を見ただけで判断してバッサリ切るのはもったいない。もちろん、その逆にバッサリ切られるのももったいないこと。
<参考過去記事>
だからこそ、出会う人、関わる人のごく一面の印象のみで評価を定めてしまわないことですよ。さまざまな一面に想いを巡らせてみる。そんな一呼吸を入れながら、その人の違う顔について考えてみると、今よりその関係を良くしていく方法を考えられる。
それでも、よっぽど嫌いな人を、好きになる必要はないのかもしれませんが、ホントはもっと価値ある関係にできたであろう可能性があるのであれば、その道を探ってみても損することはありませんしね(^。^)y-.。o○
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