ただ要求するだけならスルーされて当たり前。相手を尊重して相談するから聞いてもらえる。
■なぜ聞いてもらえないのか
大人の世界じゃ誰だって自分の立場があるし、その立場で考え、立場で発言しなきゃなりません。
だからと言って、自分の立場を優先し、自分の主義主張で何かを要求すれば、相手は相手の立場でそれをスルーするだけですよ。
あなたに立場があって、求めるものがあるように、相手にだって立場があって求めるものがあるのは当たり前。
それでも、お互いの利益になることが明白であれば、お互いがテーブルに着くこともできるでしょうが、そうでなければ要求したところでテーブルにも着いてもらえない。
だって、そりゃあなたの都合でしかないから。あなたの要求を聞かなきゃいけない理由もないし、相手は相手の立場で粛々とやるだけですよ。
「職場環境を改善することを要求する。」
いや、要求されたところで、こちらはそれに応える義務もないし、今のところ改善することによるメリットがこちらの立場からは計りかねるのでスルーします。
「私と一緒に過ごす時間をもっと長くすることを要求する。」
いや、こちらはこちらの立場で何とか時間をやりくりしているわけだから、そんな無理言われても困るし、それがお互いのメリットになるかどうかわからないからスルーします。
結局のところ、要求するってのは単なる自分本位で、自己都合の押し付けであることがほとんどですよ。
<参考過去記事>
自分の思いを伝えるだけなら自己満足。相手のために行動で示すから愛になる。
もちろんそれだけじゃない正当な要求ってのもあるでしょう。それにしたって求めることは相手都合より自己都合。
■相手にも求めていることがある
相手には相手の都合がある。相手は相手で求めていることもある。それを尊重しないで、自分のこばかりじゃスルーされるのは当たり前。
だから要求するんじゃなくて相談するんです。
相手の立場や相手の都合は尊重し、その上で自分の求めることとの落としどころを見つけるんです。
それに最初から要求ありきじゃ、相手も話を聞かないですよ。仮に聞いても聞いたフリ。表面上は納得しても心の中では華麗にスルー。
まずは相談。
こちらは困ってるんです。助けて欲しいんです。導いて欲しいんです。あなたも立場がおありと承知の上ですが、解決すればお互いにメリットがあるんです。
それを口には出さすとも態度で示せば、結果がどうであろうと、まずはテーブルについてスルーされずに、親身に話しを聞いてもらうことくらいはできますよ。
もちろん、時にはガチンコで要求突き付けて、対決しなきゃならないときもあるでしょうが、そんときは決裂覚悟の当たって砕けろです。
そうなるよりもっと以前の段階はまず相談。
人に求めてばかりじゃ結局のところ、人からは何も得ることはできませんよ。
あなたが誰かに求めるものがあるのと同じように、相手も誰かに求めるものがあるということは忘れてはいけませんわな(^。^)y-.。o○
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