人は立場によって、意見も考え方も変わるもの。相手の立場を理解すれば否定的な意見も気にならず、ストレスもなくなる。
■意見はコロコロ変わるもの
誰にでもそれぞれの立場というやつがある。立場が変われば見えるものも変わるし、感じ方も変わるもの。
だから、守るべきものや失いたくないもの、手に入れたいものだって、立場によってあれこれ変わる。だから言うことだって変わって当然。
別にそれが悪いわけでじゃないでしょ。普通の人として居酒屋で好き勝手言ってた人だって、ある日突然政治家になったりしたときに、政治家になっても居酒屋のノリで発言なんかできるわけがない。
消費者として企業の悪口言ってた人が、企業側の人として消費者の悪口言ってたりすることだってある。まあ、それはどうかと思うけど、つまりは人は誰でも立場でモノを言うってこと。
もちろん、社会生活を営む上では、個々人がそれぞれ何となく、あくまでも「その社会」というフィールド中で与えられた役割と立場を演じる必要はある。そうじゃなきゃ無秩序になるだけのこと。
企業人だったり、消費者だったり、夫だったり、妻だったり、親であったり子であったり。先輩だったり後輩だったり、同僚だった友人だったり。みんなその場そのとき「その社会」の中の立場がある。
そして意見というものの多くは、その立場が背景にあることがほとんどですよ。
あんなやり方じゃダメだ。なんて批判してた人が、その立場になったら同じことやってみたり、もっとダメなことやってみたりなんてのはよくあること。
友達の亭主が、長年勤めた会社を脱サラして喫茶店を始めるなんて聞いたら、旦那さんすごーい!応援してるわー!なんて言いながら、自分の亭主が脱サラして喫茶店始めるなんて言い出したら、血相変えて止めさせようとするようなもんです。
そりゃそれぞれ環境も状況も違うんですべて一括りにはできないでしょうが、結局のところ人の意見なんてのは、その人の信念に基づくものより、その人の立場に基づくもののほうが多いもんです。
<参考過去記事>
他人からの評価は時と場面で変わるもの。だから気にせずやり続ければ、必ず評価されるときがくる。
言うまでもなく、僕にしたって自分の置かれている立場に基づいて、その配慮もしながら、こういうブログを運営してるし、そういう自覚くらいは持ってます。ときどき、というより頻繁に逸脱しますが、それはまあ愛嬌というやつで。
■人は立場でものを言う
他人の言葉、特にそれが批判じみていたり、あなたのヤル気を削ぐものであったりする場合、相手がどういう立場でそれを言ってるのかを、少し考えてみればいいんです。
そうするとその言葉に込められた意味と本質が見えてくる。中途半端に他人の言葉に右往左往しなくなる。
あなたが進むべき道の先駆者であったり、専門家、もしくは経験者としての立場での、役立つ情報提供であればそれに耳を傾ける価値はあるでしょう。
そうではなくて、単にその人が自分の立場を守るため、もしくはその立場上の義務として、もしくは立場も関係なく何となくの気分で、批判めいたことを言っているのであれば、んなモンは華麗にスルー。
とはいえ、あなたが自分のことより、相手の立場を守ることや、相手のご機嫌をとることのほうが、価値あることだと考えるのであれば、それはそれとして従えばいいことでしょう。
でもね。上でも言いましたが、人ってのは立場が変わると、それに応じてまた違うこと言ったりしますから、そんなもんに他人が気を使う必要もないとは思いますがね。
言ってしまえば、それがどんな意見であれ、批判であれ賞賛であれ、それを自分がどう意味づけて解釈するかということになる。
他人は他人。その人の立場、その人の世界観で思うことを言っているだけのこと。そして自分は自分。自分にも自分の立場と世界観がある。そのどちらを優先するのか。自分は誰の人生を生きているのか。
別に他人は悪意があって批判めいたことを言ってるわけでもない。単にその立場がそう言わせてるだけ。単にその場の気分で言っているだけ。だから気にする必要なんてないんです。
<参考過去記事>
図解あり/他人の否定的な意見のほとんどに悪意はない。その意見の動機を見極めれば、心を揺さぶられることはない。
あれこれ過剰な反応するよりも、まず相手がどういう立場でモノ言っているのかを考えてみるだけで、ああ、この人はこういう立場だからこういうこと言うわけねー。と、コミュニケーションに余裕も出る。
だから冷静にスルーすべきことと参考にすべきことを判別できるようになって、不要なストレスも感じなくなるってもんですわ(^。^)y-.。o○
<他人の言葉に右往左往しない心をつくる>
4月名古屋。5月東京・大阪。すべて僕が担当します。
↓
■小川健次セミナー
【毎日配信/ブログには書けないここだけの話し】
当ブログの最新の更新情報を中心に、ブログでは書けないここだけの話しや、都合によりカットしたネタ。また、各種お得なサービスのご案内などをブログ読者限定の無料メールマガジンでお届けしています。
(以下のバナー画像をクリックして登録フォームへどうぞ)